マンションと一戸建て、家を購入する時どちらにしようか迷われますよね?
住宅を購入した方達の傾向を見ると、実家の形態がどちらであったかに影響されやすいようです。実際「わたしずっと一戸建てに住んでいたから、マンションはピンと来ない……」という言葉を聞いたり、あなた自身が発したこともあるのでは?
実際に私が接客したお客様からも「いいんだけど……実家は一軒家だったからなあ」という言葉をいただいたことがあります。
確かに長年住んでいた住居形態から移るのには勇気がいりますよね。でも、思い込みで決断はできません。
本当はあなたにどちらの住宅形態が向いているのか、興味がありませんか?
1、マンション・一戸建てどっちが向く?
早速あなたにはマンション・一戸建てのどちらが向いているのか調べてみましょう。16個の質問に答えるだけで、簡単に答えが出ます。
以下の質問に「はい」と「いいえ」のチェックをいれてみましょう。
1 | なるべく駅から10分以内のところに住みたい | はい いいえ |
2 | 購入価格をおさえたい | はい いいえ |
3 | セキュリティを重視している | はい いいえ |
4 | 気密性・断熱性はやはり大事だと思っている | はい いいえ |
5 | 設備のランクを下げたくない | はい いいえ |
6 | リスクを負いたくない | はい いいえ |
7 | 人付き合いが苦手 | はい いいえ |
8 | 親の介護等の予定は特にない | はい いいえ |
9 | 自分好みのお洒落な住宅に住みたい | はい いいえ |
10 | 資産価値や経済効果を一番重用視している | はい いいえ |
11 | 子供たちの騒音が気になる | はい いいえ |
12 | 老後が心配だ | はい いいえ |
13 | 住宅ローン以外の固定費用をなるべく抑えたい | はい いいえ |
14 | 風通しがよいことは大きな条件だ | はい いいえ |
15 | まだ小さい子がいて子育て真っ最中だ | はい いいえ |
いかがでしたでしょうか? 上記の質問の1〜8に「はい」がたくさんあった方はマンション向き、逆に9〜15に「はい」がたくさんあった方は一戸建て向きとなります。
例えば子供が小さいうちは、マンションなどで下の階にバタバタと足音が聞こえてしまうと気を使ってしまいますから、一戸建ての方が近隣との騒音トラブルを防ぐ事ができます。
また一戸建ての場合、管理費や修繕積立費、共益費等の固定費はかかりません。
ただし、戸建ても将来的には外壁塗装や設備などの修繕費が必要になりますので、固定費がないとはいえその分しっかり蓄えが必要です。
逆にマンションの場合、同価格の一戸建てよりも駅近や都心など立地条件が良い所を選べたりするのも大きな魅力です。また、オートロックや宅配ボックス、その他設備面が充実しており、一戸建てよりもランクが高い物を使っています。
家族の人数や子供の有無、大きさ、自分たちの年齢、ライフスタイルによってもマンションが合っているか一戸建てが合っているか、が異なります。以下のメリット・デメリットを見て比較検討をしてみましょうか。
2、一戸建ての特徴
一戸建てがマンションと違い、自分だけの住居として完全に独立しているため近隣との騒音トラブルなどを気にしなくてよいのが一番の魅力です。
一戸建てには、一からレイアウトや設備を考えて購入する注文住宅と、既に完成している(もしくは建築中の)建物を購入する建売住宅、そして中古住宅があり、予算やこだわり次第で選択肢がたくさんあるのも特徴です。
また1フロア丸ごとLDKにするプランが主流だったり、あえて平屋にしたりなども流行っています。外装のテイスト、色や素材、設備などにこだわることができたり、中庭や屋上の有効活用などもできたりすることも大きな魅力と言えます。
ただ、一時のトレンドを追いかけるのではなくあくまで長く暮らす事を考え統一感を持たせるなどして飽きのこない家造りをしたいものですね。
そんな一戸建ての特徴を見ていきましょう。
(1)一戸建ての8つのメリット
- 自分の敷地内のスペースを有効活用することができる
- 建物が古くなっても土地部分の価値があるため資産価値は残る
- 自由に増築や建て替えができる
- ペットを飼うことができる
- 管理費、修繕積立費などの固定費用が不要
- 独立性が高いので、プライバシー面に優れている
- 全ての部屋に窓が設けることができる
- マンションに比べて騒音を気にする必要がない
(2)一戸建ての7つのデメリット
- 最寄り駅から離れている場合が多い
- 気密性・断熱性に劣る
- 維持管理を自分でしなければならないので大変
- 高齢になると暮らしにくくなる場合がある
- マンションに比べるとセキュリティレベルが低い
- 害虫対策などに気をつかわなければならない
- 土地を含めて購入しなければならないので、同等ランクのマンションより高い
(3)ここでは「一戸建て住宅」がどのような人に向いているのかを見ていきましょう。
①「資産価値」を求めるなら一戸建て
まず一戸建てとマンションを比較する際の最大のポイントは、住宅という不動産に対して「資産価値」を求めるか否かです。
「老後の資金確保のための売却したい」「転勤することになったので賃貸に出したい」「老人ホームに入るための資金に充てたいから売却したい」「子供たちにせめて土地を残してあげたい」などのシーンを考えるならば、半永久的に価値が残る「土地」がある一戸建てがおすすめです。
マンションは築年数が経過すればするほど価値がなくなります。ですが一戸建てはたとえ建物価値が0になったとしても土地の価値は永遠に残ります。
具体的に言えば土地2500万円、建物1500万円の一戸建ての場合、建物の価値1500万円は消えても、土地代2500万円の価値は50年経過しても残っているということです。
また、20代、30代の子育て真っ只中で長く住むことになる若い世代の方は新築一戸建て、50代、60代の子育てを終えたシニア世代の方は、購入価格をなるべく安価に抑えられる中古一戸建てを選ばれる方が得策です。
②自由な暮らしを創造したいなら一戸建て
中古の住宅を安く購入して自由にリノベーションしたり、1フロアすべてをLDKにしたり屋上や庭を充実させるなど、個性的で自分らしい凝った家づくりをしたい! と願うならやはり一戸建てがおすすめです。
※マンションでもリノベーションができます
出展:LOHAS STUDIO
出展:LOHAS STUDIO
出展:LOHAS STUDIO
出展:LOHAS STUDIO
出展:LOHAS STUDIO
出展:LOHAS STUDIO
また住宅の敷地内は全て自分の土地なので日曜大工や洗車、バーベキュー用のスペースを作ってみたり、家庭菜園やガーデニングをしたりするなど、自由な使い方ができます。
③管理費や修繕積立金などの毎月のランニングコストがいらない
修繕費については一戸建てにもかかってきますが、マンション住まいに必須の管理費、駐車場代は不要です。
例えば首都圏を例に取ると、駐車場代10000円、管理費9000円、修繕積立金15000円がかかるとした場合、毎月のローン返済額以外に34000円かかることになります。
仮に30歳でマンションを購入し45年間住む場合、34000円×12ヶ月×45年でなんと総額1836万円をマンション購入代金以外に支払うことになるのです。1836万円もあれば家一軒建て替えてもできるほどの金額です。
3、マンションの特徴
それではここからマンションの特徴などを見ていきましょう。マンションが一戸建てよりも優位な点、それは立地における「利便性」と言えます。
例えば「駅まで5分以内立地」であるとか「首都圏」「勤務地が近い」「ショッピングセンターがすぐそば」などのように利便性が高いエリアに住宅を建築するとなるとコストがかかり過ぎて現実的ではありません。
そこで土地を皆で購入してその場所に共同で生活するというスタイルとなるのがマンションという訳です。
今では「共働き世帯」が主流です。通勤時間の短縮やショッピング施設の充実に対するニーズが非常に高いため、今後もマンションの需要は高まることでしょう。
また、立地の利便性のほか、セキュリティ面が充実していたりジムやスパ、ゲストルーム等の共同施設があったり、ゴミをいつでも捨てられる、など内部的な利便性も充実しています。
他にも一戸建てよりも気密性と断熱性の高いため冷暖房の効率が良く一戸建てよりは比較的安価に収まるところが魅力です。
マンションは特に子育て世代、シニア世代どちらも住宅に対して「利便性」を求められる方におすすめと言えるでしょう
(1)マンションの8つのメリット
- オートロックや防犯カメラなど、最初からセキュリティが整っているので安心
- 土地代が安くなるため、同じ予算であれば戸建てに比べて良い立地のものが購入できる
- 駅近物件や良い設備の物件を選ぶことができる
- 気密性・断熱性が高いため光熱費を安くすませる
- 子供が遊べるスペースが充実していたり、ジムやスパ、バーなどがある場合もある共用部の管理は自分でする必要がない
- ゴミ出しも楽
- ご近所づきあいを気にしなくて良い
- 耐久構造のマンションの場合、揺れも抑えられるので安心
(2)マンションの7つのデメリット
- 毎月駐車場代や管理費・修繕積立費など、購入費以外にも毎月ランニングコストがかかる
- 勝手に修繕などができない
- 近隣の部屋の住人と騒音問題が起こりやすいので騒音に配慮しなければならない
- 隣家と面しているため窓がない部屋も出てくる
- 居住年数が経てば経つほど資産価値は一戸建てに比べてあまり期待できない
- 風通しが一戸建てに比べると劣る
(3)マンションに向く人
ここでは「マンション」がどのような人に向いているのかを見ていきましょう。
①出産を控えている人や子育て世代の方に
マンションのメリットの最たるものは先に述べたやはり利便性ですが、それ以外も新築マンションの場合「同世代家族の新生活が同時にスタートする」ことです。
特に子育て世代の方は、出産・育児という人に頼りたい時期に、ご近所に同じような環境、同世代のお友達ができやすいということは、とても安心です。お子さんにとってもお友達をつくりやすい環境といえるでしょう。
②最重要ポイントはやはりなんといっても利便性
共働きなどの場合、通勤時間の短縮や買い物を手軽にできることは大きなポイントとなります。また一階がコンビニ、施設内にショッピングセンターがあるという物件もあります。
戸建てに比べると生活に便利な面が多いのがマンションの大きな特徴です。管理費や修繕費などのお金を払い、窓、風通し、騒音などの自由を制限する代わりに利便性が増しているといった感じでしょうか。
何しろ便利で楽なので、一度その恩恵を受けてしまうとマンションに住むことをやめられないという人が多いのも頷けます。
③シニア世代で子育てを終えた方には断然中古マンションがおすすめ
50代、60代の子育てを終えたシニア世代の場合、中古のマンションは中古一戸建てよりさらに購入価格を安価に抑えられるので中古マンションを選ばれた方が得策です。
よって20代、30代の共働き世代、子育て世代は新築マンション、50代、60代の子育てを終え一段落したシニア世代の方で、「便利な生活」と「購入価格の安価に抑えたい」と思われる方は中古マンション向きと言えるでしょう。
「戸建てかマンション、どちらにすればいいのかわからない」という方は私のような不動産会社の営業に聞いてみるのもいいでしょう。自分の住みたい家のイメージを伝えれば、似た案件をご案内できます。具体的なイメージ作りからお手伝いさせていただきますので、お気軽にお越しくださいね。
4、まとめ
資産価値、利便性、それぞれメリットもデメリットもあります。この記事を参考にしつつ、あなたの生活スタイル、価値観、家族がどんな生活を送りたいと思っているかなど踏まえ、自分にあった住宅探しをしてくださいね。