古民家が驚きの変化!リノベーション事例10

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近年、古民家に最新設備を入れて再生させ、現在の暮らしに合わせ住みやすくする古民家リノベーションが注目を集めています。小さい頃、田舎の祖父母や親戚の家に行き、縁側に座ってヒグラシの声を聞きながらアイスを食べつつ田園風景を眺めた経験はありませんか?

実際に、ご両親や先祖からから譲り受けた家がなくても、そんな古き良き日本の憧憬に懐かしさや新鮮さを感じて、田舎に移り住んで古民家をリノベーションし住む方も増えています。

どんどん新しい住宅を造っては壊す大量生産型住宅から、今あるものをそのまま活かし住まう資源活用住宅へ少しずつ時代が変わってきています。古民家リノベーションは究極のエコロジーと言えそうですね。

ここでは、古民家の魅力についてご説明していきながら、リノベーション事例をご紹介させていただきます。また、古民家リノベーションのメリットや注意したいポイントなどについてもご説明していきますのでぜひ参考にしてみてください。

1、古民家リノベーションとは?


出典:https://auiewo.com/blog/old-house-renovation

古民家リノベーションとは、古い造りを活かしながら現代のライフスタイルに合わせ包括的な改修をして住みやすくすることです。古民家には上の写真にあるように残しておきたい存在感のある梁や柱などがあります。

そんな梁や柱をそのまま活かしながら、ワンフロアリビングに改変したり、床暖房やIHコンロなどの最新の設備を取り入れたりして、モダンなデザインの家にするのが古民家リノベーションの醍醐味です。

こんな風に、壁を漆喰にしたり梁や柱の色に塗装を施したりするだけで、レトロモダンなカフェのようになりますね。

2、古民家リノベーションの魅力


古民家リノベーションには、デザイン性やコスト削減、エコロジーであるなどのほか大きな魅力があります。事例をご紹介する前に、そのあまり知られていない大きな魅力についてご説明していきましょう。

(1)日本の風土に合っている

歴史を紡ぐほどの古い家には、当然冷房などありませんでした。また暖を取る設備に関しても満足になかった時代に建てられています。そのため、夏の強い日差しを受けず涼しく過ごせたり、冬の寒さをしのいだりできるよう、その土地や風土に合わせ考え抜かれて作られています。

つまり古くから伝えられている知恵がつまった構造をしているのです。その恩恵を受けられることはとても嬉しいことですね。

(2)身体や自然に優しい

古い家にはシックハウスやアトピーの原因となるような材料が使われていません。リノベーションをする際も日本の風土に合った自然素材を選ぶなどすることで、より身体に優しい家を作ることもできます。

また元々ある柱や梁などの木材はそのまま再使用できるので、資源環境保護にもつながります。

(3)デザイン性

古民家をリノベーションして住みたい! と思われる方は一体何に惹かれるのでしょうか? 冒頭にも書きましたが、古い家には人をホッとさせる「雰囲気」があります。

つまり故郷や過ぎ去った遠い日々を懐かしむ気持ちを思い起こさせるのが古民家の一番の魅力と言えるでしょう。

3、古民家リノベーション事例


ではここから実際に古民家リノベーションの事例をご紹介していきます。

(1)事例1

築49 年の古民家に環境に良いエコキュートを採用し、三世代で住むためにバリアフリーにするなどしてリノベーションした例です。近代的で機能的なペニンシュラキッチンにモダンな照明を施しお洒落な雰囲気に。元々あった大広間の仕切りをなくして多くの方があこがれる広々ワンフロアリビングにしています。土間を活かした広々玄関スペースにも使いやすそうです。広いスペースがあるのも古民家ならではですね。

出典:https://www.okuta.com/jirei/jirei/201301/291330.html


出典:https://www.okuta.com/jirei/jirei/201301/291330.html

(2)事例2

築70年、先祖代々続く窯元の古民家リノベーション例です。天井にある曲がった太い梁や立派な床柱、使える建具などをそのまま残し活かしています。またダイニングとリビングをつなげ、窓を大きく設け明るく開放感のあるスペースが実現しています。

リビングに置かれている薪ストーブもまた雰囲気がありますね。

出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/2-2/o1-34.html


出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/2-2/o1-34.html

(3)事例3

なんとこちらの古民家は築100年! しかも25年ほど空き家になっていた別邸をリノベーションした例です。古い梁などは活かしながらも統一感のあるシックでモダンな内装とインテリアですね。

キッチンもインテリアに併せたペニンシュラキッチンにすることでより一層リビングとの一体感がでます。また、雪国とのことで床暖房を設置したりインナーガレージを設けたりと快適に住まえる工夫がされているそうです。


出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/2-1/o1-33.html


出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/2-1/o1-33.html


出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/2-1/o1-33.html

(4)事例4

こちらは、元々あった家や譲り受けた家ではなく、古民家に関心があって転勤先で購入しリノベーションした事例です。梁がすべて見える天井を最大限に活かしながら、壁を掃出し窓に変えるなどして広々開放感が味わえる作りにしています。

古民家そのままの風合い、色を活かしたインテリアになっており、古民家に関心があったことが伺えますね。洒落た作りがレストランをイメージさせます。



出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/1-0/o1-4.html

(5)事例5

伝統的な工法ならではの構造材を兼ねた堂々とした太い差し鴨居や梁、柱をそのまま活かした事例です。今これだけの材料を手に入れることはなかなか難しいと言われています。白い壁と木材のコントラストはデザイン性も高く、とても美しいですね。

出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/2-1/o1-28.html

(6)事例6

築85年の家です。壁の劣化や雨漏りなどもしていたようですが、上手く改修し、家族の歴史を刻んできた思い出のある家の雰囲気が残されています。細かく区切られていた和室を大きなリビングダイニングキッチンにするなど、今の暮らしに合わせてリノベーションした事例です。

出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/etc2/o1-21.html

(7)事例7

まるで古民家と思えない程モダンな家ですが、梁などを活かしていることで古民家リノベーションであることが分かります。耐震性や断熱性に関する機能を高め、家自体の段差をなくし動線をスムーズにするなどの改善をされています。

出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/2-1/o1-16.html

(8)事例8

地震の被害も受けた築108年の家ですが、住み続けたい、と地震に強い家にリノベーションされた例です。
段差をなくし住みやすい家に。梁も残し古民家感も残しながら洗練された住まいになっていますね。

出典:http://www.sumirin-ht.co.jp/example/old/1-0/o1-5.html

(9)事例9

子供のころよく遊びに行ったおじいさまの家を譲り受けてリノベーションした例です。梁が所々見えているのがまるでオブジェのようですね。

出典:https://www.okuta.com/jirei/jirei/201301/292030.html

(10)事例10

迫力ある古材の梁が印象的な古民家リノベーション例です。内装は家を建てた方の希望で大正ロマンの雰囲気になっています。梁や建材とインテリアが調和していてとても素敵ですね。

出典:https://www.okuta.com/jirei/jirei/201301/291450.html


出典:https://www.okuta.com/jirei/jirei/201301/291450.html

4、古民家リノベーションに向いているタイプとは?

10軒の古民家リノベーション事例をご紹介してきましたがいかがでしたか? 古民家リノベーションは、レトロな雰囲気が好きで、古き良き日本の伝統家屋に興味がある方に向いています。

ただし、古民家リノベーションは通常の家のリノベーションよりも構造面に手を入れる等大きな改修が必要なケースが多いため、費用がかかります。また、デリケートな工事になるためどうしても通常よりも期間がかかってしまいます。したがって、じっくり家づくりに取り組める方に古民家リノベーションはオススメと言えるでしょう。

また、DIY好きの方にも古民家リノベーションはオススメです。自分達の手で一つ一つ改修をすることで、より愛着のある我が家を手に入れられます。

5、購入前に古民家の住み心地を体験できる店


ここまで古民家リノベーションについてご紹介してきましたが、実際のところ住み心地はどうなのかとお思いの方もいるでしょう。
今日本では空き家が問題となっていますが、色んな団体や自治体で古民家を利用してカフェや宿泊施設にするなどして活用しています。

そこで、この項目では古民家をお洒落にリノベーションした一軒家古民家宿泊施設をご紹介します。お近くでしたら足を運んでみて実際に古民家リノベーションを体験してみてはいかがでしょうか?

(1)山里暮らし交房「風結い」(滋賀県高島市)


出典:http://kazayui.musubime.tv/about/

こちらの「山里暮らし交房 風結い」は滋賀県にある築150年にもなる解体寸前の古民家を今の暮らしに適応した空間として移築し、滋賀県山の木材を使い伝統工法により再生された宿です。8寸勾配の端正な切妻の大屋根が非常に印象的です。

(2)桃源郷祖谷の山里・茅葺き民家ステイ(徳島県三好市)


出典:http://tougenkyo-iya.jp/stay/stay_ungai/stay_ungai.html#stay_ungai

徳島県・祖谷(いや)にある一棟貸しの古民家リノベーションされた茅葺き屋根の宿郡「桃源郷祖谷」です。東洋文化研究のアレックス・カー氏による再生デザインです。

建物は古民家そのものですが、内部はバスルーム、空調設備、床暖房、ITコンロなど最新の設備を備えているので快適に過ごせそうです。

(3)集落丸山の宿(兵庫県篠山市)


出典:http://maruyama-v.jp/

築150年の古民家を改修・改築して宿にした「集落丸山の宿」は茅葺木造りの家をリノベーションし一棟貸しをしています。古民家リノベーションらしく設備場最新のものを施されているので心地よいステイになりそうですね。

6、古民家でなくとも古民家風にリノベーション出来る


「古民家は憧れるけど、うちはマンションだから……」などと諦めてはいませんか? ジーンズにヴィンテージ風があるように、現在お住まいの家を古民家風にアレンジすることもできます。
また、現代においてリノベーションの幅は広く、様々な要望にも応えてくれます。

今の住まいを変えたいと思ったら、お近くの不動産屋に相談してみてはいかがでしょう。

7、まとめ

ここまで古民家リノベーションについてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

古民家リノベーションはお洒落でデザイン性がありますが、古民家に住みたい、あるいは住まなければならない方にはさまざまな理由があるでしょう。

例えば

・ 今住んでいる家を譲り受けたケース
・ 田舎の祖父母や親戚の家を譲り受けたケース
・ 古民家を自分好みに改築したくて都会の古民家を購入するケース
・ 田舎暮らしをしたくて古民家に住みたいケース
・ ご自身だけが古民家に憧れているけど家族は最新の家に住みたいと思っているケース

などです。ぜひ古民家リノベーションをする前にご自身やご家族がどんな暮らしを実現したいのか詳細に描き話し合い、希望にあった家づくりをしていただけたらと思います。

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