マンション購入のタイミングとは?生活環境の変化から社会情勢まで

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マンション購入のタイミングは人それぞれですが、購入の時期について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。一般的には不動産を購入する経験は初めてのケースが多いので、購入のタイミングで迷うのは自然なことだといえます。この記事では、マイホーム購入を検討している人向けに、将来の住まいを決める大切なポイントとなるマンション購入のタイミングの基本と、物件の買い時の見極め方について解説していきます。

ライフステージに合わせたマンション購入のタイミング

マンションの購入を検討するタイミングにはどのようなものがあるのでしょうか。大きく分けて、家族にとっての変化や、仕事による転勤の2つのタイミングがあります。それぞれのタイミングについて詳しく確認していきましょう。

家族内の変化

多くの場合、結婚や出産、介護生活の開始のタイミングにおいて、子育てや介護がしやすい環境を作るためなど、家族内のライフイベントに合わせて購入を検討するケースが多いようです。

仕事の転機

家族転勤、転職、昇進など仕事の転機によって、マンション購入に踏み切るケースも多くあります。昇給のタイミングでローンを始めると、条件のよい融資を受けられる可能性があります。

このように、家族の生活の変化に適応するためか、もしくは仕事の転機がマンション購入の主な目的となりますが、その他の目的としては、投資目的や相続税対策などがあります。マンション投資は売却益や安定した収入を得るために行われます。マンションを購入することで相続税対策になる理由は、そのまま現金で相続した場合と不動産で相続した場合を比べると、不動産の方が課税対象評価額は下がり、支払うべき税金が減るためです。

マンションをお得に購入できるタイミング【中古・新築別】

マンションをお得に購入できるタイミングには、どんなものがあるのでしょうか。中古マンションとマンション、それぞれのパターンにおいて、お得に購入するためのポイントを確認していきましょう。

中古マンションの場合

・中古物件の販売が活発になる時期

中古マンション市場においては、4月の新生活に向けて1月~3月に販売物件数が増えやすい時期となります。その他の時期としては、1月~3月ほどではありませんが、年内に引っ越しを済ませたいと希望する人が増える9月~11月も不動産の売買が活発化する時期となります。

販売物件数が多い時期は早期に売却したい売主も多いため、購入価格の交渉をしやすくなるメリットがあります。ただし販売物件の供給が多い時期は、言い換えれば需要が多いということです。この時期は、マンション購入を希望する人が多いともいえます。1月~3月にマンションを探す場合は、ライバルが多くなる時期であることを踏まえた上でマンション探しを行うという意識が大切です。

・1月2日以降のなるべく早い時期

不動産を所有している人が所有期間中に継続して支払う必要がある税金として、固定資産税があります。固定資産税は、1月1日時点の所有者が負担します。

翌日以降にマンションを購入した場合、固定資産税をその年に支払う必要はありません。

一般的には売買契約時に、売主と買主の合意のもとに、固定資産税を日割り計算で分担するケースが多いです。固定資産税という視点から考えれば、年の早めに購入することで、同じマンションでも税金面でお得になります。

築年数によっては中古マンションの固定資産税が新築マンションよりも高くなることがあります。新築マンションは築年数5年以内の場合に減税措置があります。マンションの築年数は、固定資産税だけでなく耐震性にも関わってきます。

特に1981年6月以降に建てられたマンションは、新耐震基準を満たしている物件です。耐震性については信頼できます。新築以外の中古マンションを購入する場合は、築年数をしっかりと確認してから購入するようにしましょう。

新築マンションの場合

・金利が低い時期

新築マンションの場合は特に金利が低い時期、具体的には金融政策が緩和されている時期をねらうのがおすすめです。金利が安い時期とは、具体的には金利が2割~1割未満などの時期のことです。

売買契約後に金利上昇のおそれがあるため、完済できるかどうかの判断も必要です。また新築マンション購入の際は消費税がかかるため、消費増税の前も購入するタイミングの一つといえます。ちなみに中古マンションの場合は、売主が個人である場合においては消費税がかかりません。中古マンションであっても不動産業者が売主である場合は消費税がかかります。

・2020年以降

2020年以降は、新築マンション購入の狙い目といえます。なぜなら2020年までは年収倍率が上がり、マンション購入価格の高騰が進むと見られているからです。

その他、国際的なスポーツイベントが開催される2020年以降に価格が下がると予測する見方もあります。まだ直近では考えていないけれど、将来的には新築マンションの購入を考えている方は、マンション価格が下がる可能性の高い2020年以降の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

マンション購入前におさえておきたいタイミング

マンションを購入する際、事前の情報収集が何よりも重要になります。自分の転勤に関する情報はもちろん、不動産市場の動向や社会情勢に関する情報をおさえておくことで、数十万単位のお金がお得になるケースもあります。マンション購入前におさえておきたいタイミングについて具体的に解説していきましょう。

転勤の可能性

自分の勤めている会社が、定期的に転勤が発生する会社である場合は、転勤のタイミングを常に確認しておきましょう。マンションの購入には時間がかかるため、引っ越しの時期が迫ってから動き出した場合、高めの販売価格や住みにくい部屋でも妥協せざるを得ない状況になるためです。ギリギリになって購入物件を探し始めて苦労することのないように、転勤の情報を踏まえ、転勤のタイミングに合わせて計画的に行動しましょう。

購入予定地域の開発状況

購入する予定の地域の開発状況についても情報収集を怠らないようにしましょう。周辺地域に似た物件が出ることがあります。よりお得な値段で購入できるよう、目星をつけている物件だけでなく周辺の開発状況についても確認しておきましょう。新築マンションを希望している人でも、新築以外にも中古マンションも確認しておくことで、条件が合う掘り出し物の中古マンションに出会える可能性が出てきます。

社会情勢

社会情勢と不動産市場には、密接な関わり合いがあります。増税や物価の変動により、購入価格が高騰することがあるためです。

常に政治情勢をチェックし、お得に購入できるタイミングに動くことを心がけましょう。

住宅ローンの金利が低いなど、時期によっては比較的低価格で購入できる可能性があります。ローンの金利は差がわずかでも、長期間にわたって返済していくと大きな金額差につながります。

マンションはタイミングを重視してお得で有利な条件で購入しよう

ここまで、マンション購入に関するタイミングについて紹介してきました。マンション購入のタイミングは、どんな時でもよいというわけではありません。

しかし、実際の生活においては、全ての項目を満たすような理想のタイミングで購入できる人は稀です。転勤やライフスタイルの変化など、自分ではコントロールできないタイミングでの引っ越しに迫られる可能性があります。そんなとき、今回ご紹介した内容をどのように活かせばよいのでしょうか。

大切なポイントは、マンション購入のタイミングに関する今回の内容を全て完璧に実行することではなく、基礎知識として認識しておくことです。たとえば、4月の転勤が決まっている場合、中古マンション購入の動き出しを12月にすることで1月以降の市場が活発化する時期に余裕を持ってマンションを探すことができます。この場合、翌年2〜3月に動き出した場合に比べてお得な価格でよいマンションを購入できる可能性が高いといえます。またマンションを購入する予定の地域を調べていてお得な条件の物件が出なかった場合でも、付近の不動産価格の相場を把握することで価格交渉の材料にできる可能性があります。

今回ご紹介した内容を活用して、マンション購入のタイミングを見極めて、理想に近い物件を見つけて頂ければ幸いです。

 

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