中古マンション購入の注意点|内覧時に確認したいチェックリスト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中古マンションの注意点として、どのようなポイントに注目する必要があるのでしょうか。
この記事では、中古マンションの購入を検討している人のために、購入後によくある失敗や、購入時の注意、内覧時のチェックリストなど、役立つ様々な情報をご紹介します。

 

中古マンションの購入後によくある失敗

中古マンションの購入には、住宅ローンの返済負担や設備が壊れる問題など、様々なリスクがともないます。ここからは、中古マンションの購入後によくある失敗について一つ一つ確認していきましょう。

マンション購入後の生活が苦しい

中古マンションを購入する上で注意したいのは、住宅ローンの返済が想定よりも負担が大きく、家計を圧迫するということです。住宅ローンは家計を考慮して、余裕のある返済計画を立てる必要があります。なぜなら、管理費や修繕積立金などが値上げされる可能性があるためです。購入前に、生活に無理が生じないかシミュレーションしておくことが重要です。

入居してすぐに設備が壊れる

中古マンションの場合、物件の引き渡し後に設備が壊れても補償を受けられない可能性があります。中古マンションの売買では、一般的に契約時の状態で引き渡しが完了するためです。なお、瑕疵(かし)担保責任の期間内であれば、修理費を売り主が負担してくれる場合もあります。

築年数の長いマンションを買う場合、設備の修理費を予算に組み込んでおく必要があるでしょう。内覧の時点で設備の状態を確認しておくことが大切です。明らかに修理が必要な箇所については、価格交渉の際に引き渡すまでに修繕を要請するか、値引きのポイントとして活用するという手段もあります。

マンションのルールが厳しい

マンション規約は一様ではありません。マンションごとに独自のルールが定められています。例えば、共用部分の使用方法や、立体駐車場の重量規制、駐輪場の利用制限、ペットの飼育禁止などがあり、マンションによって異なります。購入後に後悔しないように、購入前にあらかじめ「管理規約」でマンションのルールを確認しておくことが重要です。

中古マンション購入時の注意点

ここまでは、中古マンションを購入する際のよくある失敗について確認してきました。ここからは、中古マンションを購入する際の具体的な注意点についてチェックしていきましょう。

 

資産価値が不当に低い物件を購入しない

最初に注意するべきポイントは、資産価値が不当に低い物件を購入しないことです。将来、マンションを売却する可能性を考慮して、資産価値を重視しましょう。具体的には、駅近や都市部など、立地の良い物件は資産価値が下がりにくいマンションです。また、マンションが適切に管理されていると、資産価値が下がりにくくなります。

築年数が古いマンションなどリノベーションを行う予定がある場合は、慎重に判断しましょう。配管などの劣化により資産価値が下がったり、デザインの好みの問題から買い主がつきにくくなったりするためです。

耐震性に不安のある物件を購入しない

基本的に、耐震性に不安のある物件を購入しないことを徹底しましょう。購入する前に、建物が旧耐震基準と新耐震基準のどちらで建築されたのかを確認することは大変重要です。新耐震基準のほうが耐震性の基準が高くなります。

耐震基準と新耐震基準のどちらで建築されたのかは、建物が建築された時期を調べると確認することができます。昭和56年6月1日以降に建てられた場合は、ほとんどの場合、新耐震基準の建物、昭和56年5月31日以前に建てられた場合は旧耐震基準の建物が多いです。

中古マンションを購入する場合は、耐震基準をはじめ、耐震補強工事、耐震構造などについて、管理組合に建物の耐震性について事前に問い合わせをしておきましょう。

暮らしにくい地域にある物件を購入しない

内覧時に、マンション周辺を散策して街の様子を確認しましょう。可能であれば、近隣住民の様子を確認することが重要です。具体的なチェックポイントとしては、近隣住民によってルールやマナーが守られているかどうかです。周辺地域の治安について調べておきましょう。警視庁の「犯罪情報マップ(http://www2.wagmap.jp/jouhomap/Portal)」で、治安状況についての確認が可能です。

 

中古マンション内覧時のチェックリスト

中古マンションを購入する場合、購入前の内覧で物件の状態を自分の目で確認することが大切です。ここでは、中古マンション内覧時のチェックリストをお伝えします。

マンションの外観

・エントランス
内覧というと、部屋の中のチェックだと考えがちですが、中だけでなくマンションの外観など全体を確認することが大切です。具体的には、きちんと掃除が行き届いているか、管理人が常駐しているかなどをチェックしましょう。

・外壁
建物の外壁もチェックポイントの一つです。ひび割れや塗装の劣化がないかをきちんと確認しましょう。

・ゴミ置き場
ゴミ置場の状態は、住民の生活状況やモラルを正確に反映するポイントです。ゴミの分別はきちんと行われているか、掃除が行き届いているかを確認しましょう。

マンションの室内

・室内環境
マンションの室内では、室内環境に注目しましょう。風通しが良いか日当たりが良く、室内に明るさがあるかをチェックしましょう。

・水まわり
水まわりの設備は、生活をする上で重要なポイントです。カビが生えていないか、不快なニオイがないかを確認しましょう。

・天井や壁
天井や壁についても、水漏れ、ひび割れ、歪みなどがないかを確認しましょう。気になる部分があれば不動産会社の担当者や売主に質問してください。

・ドアや窓
ドアや窓は、実際に使って確かめる必要があります。スムーズに開閉できるか、歪みがないかをチェックしましょう。

・部屋の広さ
部屋の広さは意外と見落としがちな点です。持ち込む予定の家具の置き場所とサイズを計測しておきましょう。まず内覧する部屋の面積を計測した上で、カーテン、キッチン、冷蔵庫置き場、洗濯機置き場などを調べましょう。

周辺環境

マンションの周囲を確認することも大切です。
可能であれば、昼と夜の時間帯にそれぞれ訪問することが望ましいです。これは通勤・退勤ラッシュによる人通りや周囲の騒音などの状況が昼夜で大きく変化する場合があるためです。駅からマンションまで歩いてみると、実際に生活するときのイメージを掴みやすくなるでしょう。

中古マンションの注意点を把握した上で購入すれば失敗を避けられる

新築マンションに比べて、中古マンションは購入価格が安価であり、また、実際に建築されていることから購入後の生活がイメージしやすいというメリットがあります。一方で、建物の古さから来る設備の故障、周辺環境など、中古マンション特有のリスクを伴います。中古マンションを購入した後に後悔しないためには、リスクを避けるためのチェックポイントを把握することが重要です。

記事内でも解説した通り、まずは将来的な資産性、耐震性、立地を考慮して物件を絞り込む必要があります。その上で、内覧を通じてその建物の状態や周囲の環境を見極め、自分のライフスタイルに合ったマンションを選ぶことが大切です。この記事内容が中古マンション購入する上でお役に立てば幸いです。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロのアドバイザーへ相談しませんか?


▼西武開発公式ページは下記よりご覧ください。

▼その他、不動産のことでご相談なら下記WEBフォームへお問い合わせください。


WEB専用フォームはこちら

SNSでもご購読できます。