新築一戸建てで後悔しない理想の間取りを考えるコツ

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憧れていた新築一戸建ての購入がいよいよ現実のものとなってきたら、住宅の間取りについて具体的に検討を始めたくなりますよね。

「子供部屋はいくつ?」

「書斎部屋がほしい」

「自分のプライベートスペースも欲しい」

などなど、家族の希望を擦り合わせていくとどれほど部屋があってもたりない、なんてことにもなりかねません。

「どうやったら、自分たちにとっていい間取りになるの?」

その疑問もごもっともです。

そこで今回は、戸建て住宅でよくある間取りの種類と、家族の構成人数やライフスタイルの変化にも対応できる間取りプランの考え方やコツをご紹介します。

1、間取りの種類

マイホーム購入を検討されている方なら、一度は間取り図を見たことがある方が多いでしょう。ここではおさらいの意味で、間取り図の見方や、間取り図で使われる記号や用語について簡単にご紹介します。

(1)間取り図で使われる記号

①L、D、K

一戸建てに限らず、よく見かけるアルファベットですね。それぞれどんな意味かご存知でしょうか?

不動産のチラシなどで「3LDKのマンション」といった呼び方をしますが、このLDKというのは、L(リビング:居間)、D(ダイニング:食堂)、K(キッチン:台所)を略したものです。

昔はリビングとDK(ダイニングキッチン)が分かれている間取りが主流でしたが、ここ数十年でLDK(リビングダイニングキッチン)というリビングとダイニングとキッチンが一つの空間にある間取りが定着してきています。

間取りプランでよくある「3LDK」とは、3 つの部屋+リビングダイニングキッチンがある家ということになります。

②S、 FまたはDEN

これはサービスルームのことで、窓がないもしくは窓が少ないちょっとしたスペースのこと。一部屋とカウントするには、建築基準法で定められている採光や換気の基準をクリアしていないものの、納戸や書斎などに活用することができるフリースペースを指します。フリールーム、もしくはデンと呼ばれることもあるためFやDENと表示することもあります。例えば、「3LDK+S」という間取りプランの場合は、窓のある部屋が3つと窓のないもしくは窓が少ないちょっとしたお部屋が1つ、そしてリビングダイニングキッチンを備えた家ということになります。

③WCL、CL

WCLはウォークインクローゼット、CLはクローゼットの略です。ウォークインクローゼットは人が中に入って物を整理できるくらいの広さがあります。

これ以外にも、SB(シューズボックス)、AC(エアコン設置位置)などがあります。SBが玄関から離れた場所にあるケースはそうそうありませんが、ACは部屋の配置上重要ですね。このように、知っておくと便利な記号もたくさんありますので、マイホームを検討中の方は、間取り図の見方や記号、表示について理解しておくのがおすすめです。

(2)間取りの表記の種類

間取りにも実は種類があります。と言うと、難しく感じられますが、実は間取りプランは部屋の数とダイニングキッチンやリビングダイニングキッチンを組み合わせただけのもので

2LDKなら居室2つにリビングダイニングキッチンのある間取り、3LDKなら3部屋にリビングダイニングキッチンがある間取り、4DKなら4部屋にダイニングキッチンのある間取りです。

つまり、「子供部屋2つと夫婦の寝室、それからリビングが欲しい」となれば3LDKは必要です。LDKやDKを居室にするのには難しいケースが多々ありますので、家族のシェア空間として見る方が良いでしょう。

ちなみに、賃貸物件によくあるワンルームは1Rと表し、一部屋にリビング、ダイニング、キッチン、寝室をまとめた間取りのことを言います。

2、一戸建てに適した間取りとは?

一戸建てをご検討中の方は、最低でもどのくらいの広さがあれば不自由を感じずに生活できるのだろうかと悩まれている方もおられるでしょう。

一戸建てといっても、住む人の人数により、必要な部屋数や広さは違います。

一般的に、4人家族のモデルプランとしては3〜4LDKが基本だと言われています。2人の子供の子供部屋、夫婦の部屋、そして家族が集うリビングという考えです。ですが、子ども人数、子どもの性別によっても部屋数は変わります。今は小さなお子さんも必ず思春期は迎えますし、そういった時に個室を考える人は少なからずいるようです。

ここでは、家族のライフスタイルや住む人数から最低限必要な間取り、部屋数をまとめましょう。

(1)夫婦だけの場合

①これから子どもができる可能性のあるご夫婦

現在は、ご夫婦で住む予定であっても、将来的に子どもができる可能性のある方は、まずは家族計画からお二人でご相談し、一人っ子のご予定の方なら最低3LDK、子どもさんがお二人のご予定の方は、性別の違うお子さんが生まれた場合に備えて最低3LDK〜4LDKの間取りプランを選択されるのがおすすめです。

また、子育て世帯で一戸建てを購入されるなら、赤ちゃんがハイハイしやすいように、和室が欲しいかどうかも検討されると良いでしょう。アレルギー体質で和室は苦手だという方はフローリングして床暖房を備えるなどの工夫をされても良いでしょう。

②子どもが独立して夫婦で老後を過ごすための家

お子さんが進学や就職などで独立し、家を出られることになったため、ご夫婦で過ごしやすいように建て替えられたり、新たに買い替えされたりする方もおられます。

ご夫婦二人であれば2LDK以上あれば家のメンテナンスやお掃除も楽になり、広さも十分ですが、お子さんが帰省されたときのために、1部屋程度は余分に間取りプランに入れておくのがおすすめです。

(2)子どもが1〜2人のファミリーの場合

すでにお子さんが1〜2人おられるファミリーの場合は、これからどんどん成長され、思春期を迎えるお子さんのプライバシーをある程度は確保するためにも、お子さん一人につき一部屋は準備しておくのがおすすめです。ご夫婦の居室は寝室だけで十分と考えられている場合は、3LDKほどあれば快適に過ごせますが、ご主人の書斎、奥様の家事室、ゲストルームなど必要に応じて部屋数を調整されるのも良いでしょう。

(3)大家族の場合

①子どもの人数が多いファミリー

お子さんが4〜5人おられるような大家族の場合、子ども一人につき一部屋を確保して間取りプランを立てるのは、広い土地と家を確保していなければ難しいです。

現実的には、お子さんの性別で部屋を分けるか、まだ小さなお子さんは夫婦と一緒の寝室にし、中高生のお子さんだけ一部屋ずつ与えるなど年齢で分ける方法で4LDK〜5LDKくらいの間取りプランを検討されると良いでしょう。

②二世帯で住む場合

二世帯住宅で検討されている方は、部屋数や間取りを決める前に、まずは共有する部分と、別々にする部分をしっかり話し合うことから始めましょう。例えば、それぞれの世帯を一階と二階に分けてキッチンやトイレなどの水回りをそれぞれ別に設置するプランにするか、縦に割って部屋だけ別にして設備は共有にするかなど細かい部分までよく相談しておくのが二世帯トラブルを避けるコツです。

(4)将来、介護をされる予定がある場合

例えば4人家族なら不自由なく快適に過ごすのに必要な間取りは3LDK〜4LDKですが、将来、両親を呼んで介護をするご予定の方は、一階の玄関近くに余分に一部屋準備しておくと良いでしょう。また、必要な部分だけバリアフリーにするのか、家全体をバリアフリーにするのかで金額も変わってきますので、色々なパターンの見積もりを取っておきましょう。

3、将来的な計画に対応できる余裕のある間取りにするのがコツ

憧れのマイホームを建てるとなると、そう簡単に住み替えできなくなります。今現在の家族の状況やライフスタイルだけを考えて最低限必要な部屋数で間取りを決めてしまうと、将来、手狭に感じてしまう可能性もあります。逆にお部屋に余裕があれば、子どもが独立した後も気軽に帰省しやすくなりますし、ゲストも招きやすくなりますので、予算が調整できるのであれば最低限必要な間取りにプラス一部屋余裕を持って計画されるのがベストです。

プラス一部屋はどうしても予算的にも土地の広さ的にも厳しいという場合には、子ども部屋を少し広めに取り、取り外し可能な仕切りを設置しておくと、必要に応じて子ども部屋を分けたり、独立後は大きく一部屋で使えたりと間取りの変更が自由にできますので工夫してみましょう。

出典:http://www.taki-re.co.jp/jyosei_top.html

また、基本的には最も長く家にいるのは奥様です。奥様の家事動線(家事をするときに移動する経路のこと)を最優先に考えた間取りにされるのも理想のマイホームで家族円満に過ごすコツです。

4、プライベートな空間は必要?

「夫婦での寝室があれば、自分の部屋はいらない」

「同性の兄弟だから、子供部屋はひとつでいい」

部屋をひとつ増やせばそれだけ支出が多くなります。こういった決断を下す方もたくさんいらっしゃいます。ご自身の思春期を振り返って、「一人になりたい」と思ったことがない方はいいかもしれませんが、大多数の方はそうではないでしょう。

「家」というのは「くつろげる空間」です。ご家族がいて、自分がいて、穏やかに過ごせる。そういったスペースを少し設けてもいいのかもしれません。

ご予算もあるでしょうから、行き詰った場合にはぜひ不動産の担当にご相談ください!

さまざまなケースを手掛けたプロが、あなたに相応しい間取りについてアドバイスさせていただきます。

5、まとめ

いかがでしたか。今回は、戸建て住宅の購入で間取りを考える際に、どのようなことに注意すれば良いのか、ポイントを絞ってご紹介してきました。間取りの良し悪しは家族の構成やライフスタイルによってさまざまです。一概に正解、とは言えません。ぜひご家族で協議して、「これが我が家のベストだ!」という間取りを考えてみてください。

今回の記事が、これから新築一戸建てで間取りプランを検討されるご家族の皆様のご参考になれば幸いです。

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