一生に一度の高い買い物である家。一度購入したら、そう簡単には買い替えできませんから、失敗は避けたいものです。
そこで、できるだけ住みやすく、環境の良いエリアの家を購入するために知っておきたい「2017年最新版の住みやすい街ランキング」をご紹介します。
「住んでみたい街」や「憧れの街」とは少し異なる視点として、中心部へのアクセスの利便性、住環境、医療体制など、住みやすさの評価につながる項目から、現実的に家を購入する場合におすすめのエリアを地方ごとにまとめています。
ですので、マイホームをご検討中の方のご参考になれば幸いです。
参考:東洋経済『住みよさランキング2012』http://livedoor.blogimg.jp/netamichelin/imgs/4/4/440df93b.jpg
http://toyokeizai.net/articles/-/122614
1、関東エリアでの住みやすい街ランキング
まずは、関東エリアでの住みやすい街ベスト10をご紹介しましょう。
(1)埼玉県さいたま市
都心へのアクセスが良いうえに、繁華街の騒がしさはほとんどなく、自然豊かなエリアです。都内よりもベッドタウンでゆっくり過ごしたい方は、ショッピングや教育施設も整う浦和区や大宮区がおすすめです。
(2)埼玉県和光市
出典:http://saipo.net/11080028.html
ここ数年、埼玉エリアで人気なのが和光市です。和光市の魅力はなんといっても、乗り換えなしで池袋、渋谷までアクセスできる利便性です。今後もっと開発が進めば、地価が上がるので買うなら今かもしれません。
(3)東京都世田谷区
出典:http://www.tokyu.co.jp/ekitown/info/?id=35
都心部で利便性が高いのはもちろん、ファミリー層に人気の二子玉川エリアがある世田谷区。子供が過ごしやすいように配慮された施設や公園が多く、住環境抜群なのが魅力です。
(4)東京都港区
出典:http://tabizine.jp/wp-content/uploads/2014/05/11284-10.jpg
住みたい街ランキングにもランクインしている港区。憧れだけではなく、実際にも住みやすい街だと評判です。青山、お台場、六本木とおしゃれなスポットがいくつもあり、都心で快適な暮らしを求めている方には住みやすい街です。
(5)神奈川県横浜市
都心へのアクセスが良く、おしゃれな街としての知名度も抜群の横浜市。中華街があり、教育・文化的施設が充実しているのが魅力です。
(6)神奈川県鎌倉市
出典:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/
鎌倉市は、観光地が集中していて、カフェなど女性が好むお店が多く、街ににぎわいがあるのが特徴です。昔から災害に強い地盤を持っているため、何世代も住み続けておられる方もいる古き良き街、それが鎌倉です。
海も近いのでアウトドア好きの方にも住みやすいでしょう。
(7)東京都武蔵野市
都内で、23区以外で最も住みやすいエリアは武蔵野市と言われております。隣駅の三鷹は、憧れの街としてよくクローズアップされますが、利便性や自然環境、子育て環境を見て土地を選ぶなら、武蔵野市もおすすめです。
(8)東京都千代田区
皇居が近いため、公園が多く緑豊かな街並みが広がります。交通の利便性もよく、住環境の良さが関東圏の方に好まれています。治安が良い街をお探しの方におすすめの街です。
(9)千葉県千葉市
快速電車1本で都内や横浜へアクセスできる利便性から、都内よりも住みやすいと人気が高いのが千葉市です。幕張周辺は生活もしやすく、特におすすめのエリアです。
(10)千葉県浦安市
ディズニーランドを有する千葉県浦安市はファミリー世帯のベッドタウンとして不動の人気を誇っています。空港も近くビジネスマンにも便利なエリアです。
2、北海道・東北エリアでの住みやすい街ランキング
続いて、北海道、東北エリアでおすすめの住みやすい街をご紹介していきましょう。
(1)北海道札幌市
冬は雪が多く、寒さが厳しいと思われがちな北海道ですが、札幌市内は道路が整備されており、移動に困ることは滅多にありません。ショッピング施設や大学などの文化施設、都市公園もたくさんあり、楽しめる街です。
(2)宮城県名取市
仙台空港が近いため、東北の玄関口と呼ばれているのが名取市です。地方都市ながら、交通の利便性が高く、商業施設も充実しており東北で最もおすすめの街です。
(3)北海道函館市
函館市は、北海道の中でも降雪量が少なめで雪かきの必要がほとんどないため過ごしやすい街です。主要な幹線道路が充実しているので札幌までのアクセスの良さも魅力です。
3、中部・東海・北陸エリアでの住みやすい街ランキング
こちらでは、中部、東海、北陸エリアで住みやすい街をご紹介します。
(1)愛知県名古屋市
中部、東海、北陸エリアで最も生活に便利な街は、名古屋市です。特に緑区は発展が目覚ましく、地下鉄やショッピングセンターができたため、通勤、通学、買い物に困りません。
(2)愛知県長久手市
出典:http://blog.livedoor.jp/panda58-shachihoko/archives/32845978.html
名古屋市のお隣、長久手市も交通利便性が高く、名古屋市ほど物価が高くないので、住みやすい街です。
(3)三重県桑名市
交通網が整っているため、関東にも関西にもアクセスが良く、物価も安いので住みやすい土地です。また、鈴鹿山脈や、木曽川、長良川、揖斐川など自然環境にも恵まれているため、食べ物が美味しいことも有名です。
(4)石川県金沢市
田舎の良さと都会の良さの両方を兼ね備えた街が金沢市です。物価が安く、治安も良いので、老後に住みたいという方も増えています。
4、関西エリアでの住みやすい街ランキング
ここでは、関西で住みやすい地域についてご紹介します。
(1)京都府京都市
歴史的建造物と、和の食文化が魅力的な京都市は東京都とは違った雰囲気の都会らしさがあります。文教地区も多く、ファミリー世帯にも人気です。
(2)大阪府堺市
大阪というと、北摂エリア(豊中、箕面)が閑静で人気ですが、堺市の三国ヶ丘や浜寺周辺は南大阪の閑静住宅街の代表です。オフィス街である天王寺へのアクセスが良いのもメリットです。
(3)大阪府箕面市
出典:http://www.city.minoh.lg.jp/kanzai/city_office.html
大阪府の中でも特に閑静な住宅街が広がる箕面市は、意外と知られていませんが、兵庫県芦屋市と並ぶ、昔ながらの高級住宅街。電車は乗り換えが多く、利便性は大阪市内よりも劣りますが、治安を重視するなら箕面がおすすめです。
(4)兵庫県西宮市
西宮市はオフィス街である大阪梅田にも神戸三宮にも近く、アクセスが非常に良いのが人気の秘密です。また、病院、教育施設、スポーツ施設、ショッピングなど、生活や娯楽を楽しめる過ごしやすい街でもあります。
(5)滋賀県草津市
出典:http://kusatsuritto.goguynet.jp/2015/06/08/ji/
草津市は、京都や大阪に電車一本でアクセスできる利便性の高さから、関西でもベッドタウンとして位置付けられています。ショッピングモールやアウトレットもあり、生活するにもとても便利です。また、近畿の水がめである琵琶湖があるので、ストレスなく、のんびりと過ごすこともできます。
5、中国・四国エリアでの住みやすい街ランキング
続いて、中国・四国地方で住みやすい街は次の3つです。
(1)香川県丸亀市
出典:http://manhole.la.coocan.jp/marugame.html
温暖な気候で年間通して晴れの日が多く、住みやすいのが丸亀市。交通の利便性については車必須ながらも、自治体の財政状況が良好で、医療福祉施設が豊富で、出生率も高く、安心して住める街といえます。
(2)岡山県倉敷市
出典:http://www.uraken.net/rail/travel-urabe111.html
香川県と同じく、瀬戸内海に面していて夏は涼しく、冬は暖かいという気候に恵まれた地域です。また地震などの災害が少なく、安全な街と言えるでしょう。美観地区と呼ばれる有名な観光地があり、街の景観も美しく、アウトレットモールも充実している魅力的な街です。
(3)愛媛県松山市
松山市は、飛行機、フェリー、電車と主な公共交通機関網が充実しているのが魅力です。また、四国内で最も商業が発達しているので、就業機会も多く、安定した生活を送ることができます。
6、九州・沖縄エリアでの住みやすい街ランキング
最後は、九州・沖縄エリアのおすすめの街をご紹介します。
(1)福岡県福岡市
出典:https://aki0423.files.wordpress.com/2015/06/sdim1271.jpg
九州の玄関口として発展してきたのが福岡市です。バスでの移動の便利で、ショッピングやグルメ、教育・文化施設などが充実している街です。
(2)沖縄県那覇市
出典:http://www.tabinchu.net/area1_10/genre3_2/spot_206411/
温暖な気候と美しい自然環境を身近に感じられる街が那覇市です。中心部であれば治安の心配も少ないので、スローライフを送りたい方におすすめです。
(3)熊本県熊本市
出典:http://www.jalan.net/news/article/98484/
最近、九州で人気急上昇中の街といえば、熊本市です。熊本市は生活に必要な施設や環境がコンパクトに全て揃っており住みやすさ抜群。
また、地下水に恵まれており、自然環境も豊かであることから、別名「水と緑の都」と言われています。熊本市のお隣の合志市も人気が出てきています。
7、住みやすさの基準とは?
ここまで、地方ごとに住みやすい街をご紹介してきましたが、いかがでしたか。
人が、住みやすいと感じる基準は何でしょうか。人それぞれ価値観は違いますが共通している部分もあるのではないでしょうか。
ところで、古いデータにはなりますが、平成7年に「豊かさ・住みやすさの要因」についてまとめ、分析している国土交通省のデータがありますので、以下にご紹介しましょう。
出典:http://www.mlit.go.jp/pri/houkoku/gaiyou/pdf/H07.03.4.pdf
<豊かさ・住みやすさの要因>
・就業機会
・交通の利便性
・住環境
・街のにぎわい
・教育、文化環境
・福祉、医療体制
・自然環境
・災害に対する備え
・情報
そして、これらの項目の中で、豊かで住みやすいと感じる項目として、「住環境が良好である」、「教育文化環境が良好である」ということが特に要因として挙げられています。一方、住みにくいと感じる項目としては、「就業機会が不足している」、「街のにぎわいが足りない」、「交通の利便性に欠ける」が挙げられています。
これらは、その地方の人口規模や自治体の取り組みにもよるところが大きいので、今後改善する可能性も否定できません。これからマイホームを検討される方で、住む地域が決まっている方は、自治体の財政状況もリサーチしてエリアを探してみるのもおすすめです。
8、住みやすい街はどうやって見分ける?
自分が生まれ育った土地ならば土地勘もありますが、転勤などで新天地に赴く場合、全くの手探りで情報を探さねばなりません。一口に「住みやすい街」と言っても、家族構成や年齢により、求められるニーズは異なります。
そんな時には、地域密着型の不動産会社を頼るといいでしょう。従来の街の雰囲気や最新の情報まで把握しているので、あなたにとって住みやすい街の相談にも答えてくれます。
9、まとめ
今回は、中心部へのアクセスの利便性、住環境、医療体制など、住みやすさの評価につながる項目から、エリアごとに住みやすい街をランキング化してみました。家を購入して住むとなると、単なる憧れだけで住む街を選ぶと後悔する可能性があります。
実際に家を購入する場合には、予算や通勤・通学にかかる時間、家事や育児の負担を軽減できる住環境などを加味して、選べる範囲で良いと思える街を選ぶのがベストの選択ではないでしょうか。今回の記事が、これからマイホームを購入される方のエリア選びのご参考になれば幸いです。